ヨーロッパでは酷いことになっているようですが、中国、韓国の新型コロナの患者数は明らかに大きく減少しておりますし、日本は感染爆発を起こすこともなく、小康状態を保っているようであります。
PCR検査がどうこうとかマスコミは騒いでおりますが、そんなに精度が高いものではないですよ。日本はCTでの検査を重視しているはずです。その方が圧倒的に精度が高いですから。日本のCT保有率は世界でも稀な圧倒的な高さですからね。ベッド数も世界を圧倒しています。 日本のお医者さんを信じてください。
兎に角パニクって医療崩壊を起さないことです。 それが人命の為に最も大事なことかと。 欧米では(特にイタリアでは)医療崩壊が起こったから致死率が高いんですよ。
それと日本人の秩序を守ろうとする意識の高さ、清潔好き、マスク好き?等がある程度功を奏しているのかと。 まあ欧米人のアバウトさは如何とも。
このまま感染者が減少していき、退院される方が増えていけば 5月にも終息宣言を出してオリンピックに繋げたいのが政府の意向かと思われます。
中国の情報には不確かな面もありますが、YouTubeを見る限りでは 上海の街は活気が戻っているようですし、重慶の封鎖もなくなりましたね。武漢ホンダ工場は3月11日から再稼働しています。
まあ本音では皆さん 色々と言いたいことはあると思いますが、引き続き 中国からのニュースを発信したいと思います。
「中国政府は、新型コロナウイルスによる患者を対象に行った臨床研究の結果を公表し、日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」に治療効果が認められ、明らかな副作用もみられなかったとして、医療現場で治療薬の1つとして使用を勧めていく方針を明らかにしました。」
とのニュースが昨日ありました。
これを受けて「アビガン」発売元の富士フィルムHLDGSの株価が本日ストップ高となっているようです。
今後 中国においては 2016年にアビガンの有効成分「ファビピラビル」に関する特許ライセンス契約を富士フィルムと結んだ中国の大手製薬会社「浙江海正薬業」がアビガンの後発品を量産することになりそうです。
こういう話をしていいのか少し躊躇いましたが、私は 現在富士フィルムの子会社として「アビガン」の製造販売を行なっている 富山化学の株主だったことがあるんですよ。
もう二十年以上前のことですけどね。
当時は新型インフルエンザ対策、鳥インフルエンザ対策として「T-705」という開発コードで脚光を浴びていたのですよ。ほんの一部の人間しか知らない存在でしたが。
御承知の通り「アビガン」には催奇形性の問題があったので厚労省の認可も非常に遅れた不遇の薬だったわけです。
そんなアビガンですが、最近では「エボラ出血熱」にも効果があるということで話題になりましたね。
アビガンはRNAポリメラーゼ阻害剤なので 比較的に症状が進行した段階でもウイルスの増殖を抑え込めますので 新型コロナにおいても重症化した患者様に使用されるものと思われます。
今後 脚光を浴びる薬となるやもしれません。
一方 WHOの方では 米ギリアド・サイエンシズ社の抗ウィルス薬「レムデシビル」を新型コロナ対策の本命としたがっているようですね。噂では新型コロナに対する有効性はせいぜい5割とのことなので「アビガン」よりも全然低いですけどね。
そんなこんなで私は富山化学同様 ギリアドについても結構詳しいわけですが、HIV治療薬やC型肝炎治療薬で人類の奇跡を起こしてきた素晴らしいバイオ企業でありますので ギリアドの今後の開発力には非常に期待しているわけです。
厚労省では「アビガン」、「レムデシビル」に加え米アッヴィ社のエイズ治療薬 プロテアーゼ阻害剤の「カレトラ」(リトナビルとロピナビルの合剤)の治験も行なっているようですね。
先日ワイドショーで観ましたが、日本感染症学会によりますと 帝人ファーマが輸入元の吸入ステロイド喘息治療剤「オルベスコ」(一般名シクレソニド)の投与で 例の豪華客船に乗られていた新型コロナ患者さんの症状の改善したとのことでしたね。
少し調べてみましたが、COVID-19は 肺胞上皮細胞で増殖すると共に肺胞マクロファージ等に感染し、局所炎症を惹起するとされていますが、シクレソニドには ロピナビルと同等以上のウィルス増殖防止効果があるようですね。「カレトラ」よりも効く可能性があるということですかね?
思うに 自己免疫暴走を引き起こしているであろうCOVID-19に対して ステロイドが免疫反応を抑制しているのではないか?と。
日本政府は帝人ファーマに対して「オルベスコ」の2万本分確保要請をしているようですね。
まあワクチンの方は どんなに急いでも数ヶ月(武田薬品は9か月と言ってましたね。名前は言いませんが 阪大系バイオベンチャーは6か月と言ってますね、どうだか?)
ADEの問題もありますから当面ワクチンに期待すべきではないでしょう。暫くは 重症化した患者様には前述の既存治療薬で対処していくということになりそうです。
前回のブログで書きましたが、私は梅雨の時期には遅くとも終息すると期待しておりますので これからも従来通り皆様のお口の健康、全身の健康の為に 特に何ら変わることなく努力していきたいと思っております。
現在はリーマンショックをも越すかもしれない大不況の瀬戸際におります。世界的な量的緩和による信用創造は実体経済の何倍にも膨れ上がっており、いつ破裂してもおかしくない状況にあります。 コロナ対策として秩序正しい行動は求められて当然ですが、過度の自粛は如何なものかと思っております。
日本経済が決して死んでしまうことのないようにすることも我々の役目かと考えております。私たちは明日を生きていかなければならないのですから。