月曜日放送の「主治医の見つかる診療所」をご覧になりましたでしょうか?
歯周病菌が、心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病など全身の病気に大きく関わっていることを放送していました。
そうです、このブログでも何度も書いていますが、歯周病は全身に悪影響を及ぼす怖い病気です。
テレビ東京からは、私のブログにも何度かアクセスがあったようですし、多少なりとも参考にして頂いているのであれば光栄であります。
惜しむらくは 私に出演依頼があれば もっと最先端のことをもっと詳しく・・・・ 多分それが一般向きではないのでしょうか。
歯周病にならないように 丁寧なブラッシングと歯医者さんでの定期的なクリーニングを継続して頑張っていきましょう。
そして歯槽膿漏が進行して出血や腫れがある時には 歯周内科治療をお勧めします。 内科系の学会においても 多くの論文、研究発表で 医学的根拠が確立されつつある最新の歯周病治療法です。
歯槽膿漏が更に進行して歯茎が下がってきた時、グラグラしてきた時、日本においては この4月からGTRと呼ばれる歯槽骨再生治療法が保険適用となりましたが、この分野で圧倒的に進んでいる米国では既に遺伝子組み換え治療薬が実用化されています。
ペンシルバニア大学歯学部のジョセフ・フィオレリーニ教授は、ハーバード大学時代に PDGF、BMP-2といった成長因子 のFDA(米国の厚生労働省)承認を受けています。
PDGFは、血小板由来の成長因子です。PDGFは硬組織(骨)と軟組織(粘膜)の両方の治癒、再生に劇的な効果が報告されています。
BMP-2は、以前もお話ししましたが、骨を誘導する蛋白性成長因子であり、単独での異所性骨形成能を有する唯一のサイトカインです。
松田歯科クリニックでも GEM21と呼ばれるPDGFとβ-TCPを混合した最新の骨補填剤を米国より輸入して 希望される患者様に歯槽膿漏の治療、インプラントの治療を行っております。 当然ながら保険治療ではできません。
最新の骨補填剤 GEM21 最新の化学合成メンブレン
GTR Biodegradable membrane
エムドゲインと呼ばれるブタのタンパク質を利用したものと違い、100パーセン化学合成なので未知の感染のリスクはありません。
PRP(自分の血液を採血して血小板を濃縮したもの)にもPDGFは入っていますが、GEM21のPDGF量はPRPの約1000倍といわれており、圧倒的な骨、歯肉の再生力を有します。
現時点で最新、最良の骨補填サイトカイン療法といってもいいと思います。
最近は、インプラント材料、ホワイトニング材料のみならず 米国からの個人輸入が多くなってきました。残念ながら最高の治療を患者様に提供しようとすると米国製になってしまうのが現状であります。