ブログ

2007.09.01

未知との遭遇

私達 歯医者さんは 日常的に歯を抜いたり、歯を削ったりしているのですが、 それは多くの患者様にとって未知との遭遇であり、言い知れぬ恐怖を感じさせているのかもしれませんね。 どうも毎日そういうことをしていると感覚的に麻痺してしまう面があることは否定できません。

ましてインプラント手術ともなると 患者様に分かり易いように「顎の骨にドリルで穴を開けていく手術です」というと更に恐怖心を助長させる結果と為りかねません。多くの患者様にとって全くの未知との遭遇なわけですから。

昨日はお昼からインプラントオペがありました。他の病院を盥回しにされたとおっしゃられるほどの難症例の患者様です。アシストドクターなど4人体制で当医院も全力で治療を行いました。5本まとめての手術でした。4時間かかりました(通常のケースは1~2時間で終わります)。 結構疲れました。 

でも私より患者様の方が疲労困憊という感じでした。 肉体的な疲労は勿論のこと、恐怖心から来る精神的な疲労も多分にあったのでしょう。 本当にお疲れ様でした。

確かに今は「もうこりごり」という気持ちもあるでしょう。でも後2ヶ月ほどして今まで入れ歯で全く噛めなかったものが 自分の歯のようにしっかりと噛めるようになれば 心から「インプラトン手術をやってよかった」と思って頂けるものと確信しています。

しっかりとメンテナンスをして一生もののインプラントにしていきましょうね。

早速 今日からこの患者様も歯周内科治療を開始しました。現在考えられ得る最高のメンテナンスアイテムです。

未知との遭遇をこれからされる患者様、された患者様に対する心からのフォローというものを忘れないようにしなければと改めて思った次第です。