昨夜は、11時過ぎまで インプラントのオペをやっていました。仕事の都合で どうしても夜しか来院できない患者様もいらっしゃるわけです。
右上奥歯3本のインプラント治療だったのですが、非常に骨が薄く 他医院で「インプラントは無理」と断られたケースです。
更には、歯を抜いた後 何もせずに放置していたであろうが為に 歯が抜けた場所は、骨とはならず 肉芽で根尖部(歯の根っこの先)までびっしりと覆われていました。
歯を抜いた場所にコラーゲンのスポンジを埋入しておくだけでも その部分は骨になる可能性が非常に大きくなります。 将来的にインプラントをお考えの方は、歯がグラグラで止む無く抜歯される場合、コラーゲンスポンジの埋入を希望されるといいでしょう。
午前中に新規で来院された患者様も「歯がグラグラで痛くて噛めない」とのことで レントゲンでも殆ど歯の周りの骨が無いでしたので抜歯するしかなかったのですが、将来的にインプラントを希望されるとのことで コラーゲンスポンジの埋入に同意して頂けました。
さて、インプラントオペのほうは、骨が薄いうえに 歯が抜けた部分にも全く骨が無いという非常に難症例でありました。
ソケットリフト、GBR(骨誘導再生)法のという高度な治療テクニックが必要な症例でした。
Before After
術後 様々なプレッシャーから解放された患者様は、安堵の表情を浮かべながら うちのスタッフと暫くおしゃべりをしていたようでした。 お疲れ様でした。
オペの片付けが終わると 11時過ぎまでアシストを頑張ってくれたスタッフの女の子3人と 近くの焼肉屋に行きました。
私の焼き肉は、ユッケから始まります。次は上タン塩といきましょう。それから・・・・。
高校生のバイトの子が一人いるのですが、焼き肉はあまり好きではないらしく ビビンバだけを美味しそうに食べていました。
その子から質問されました。
「先生、私は将来 何になればいいのでしょう?」
若い子達は やはりそれなりに自分の将来のことを不安げに考えているようです。こういう時代ですから仕方ないですね。
歯科衛生士は、現時点で非常に需要のある職業ですよ。何処の歯医者さんも欲しがっているはずです。歯のクリーニングとかやって貰うと とても助かります。
看護師は、判断が難しいですね。不景気が続くと銚子市民病院のようなケースが増える可能性もあります。それに物凄いハードワークだと思います。本当に感心します。やりがいはあるのでしょうが。
公務員、確かに現時点では最も安定していますね。 国家財政が健全であるならば うちの娘にも勧めたい位です。
しかしながら この先 財政赤字に加えて経常収支も赤字化する可能性が高いですからね。 貯蓄超過も解消されつつあります。 この先も日本が安泰であると考えるなら公務員もいいかもしれませんけれど。
えっ 歯医者さん? 私のブログとか見て憧れますか? 朝9時から夜の9時くらいまで毎日働いてますよ。勿論昼休みは有りますが。 私だけかもしれませんが、日曜日も研究会やらなんやら殆ど休みなしですよ。 私みたいに仕事が好きじゃないと・・・って嘘ですが。
色々と考えた末に 私はその子に言いました。
「自分がやりたいこと、頑張りたいと思うものを探してごらん。人生の中で仕事をしている時間が最も長いんだからね。 好きこそものの上手なれ だよ」と。
もうひとりのスタッフが言いました。
「そうですよねー、好きなことなら踏ん張れるかもしんないよ」
私は常々思っています。天職を見つけられた人は本当に幸せ者だと。こういう経済状況ではありますが、原点に立ち戻ることも必要かもしれませんね。
明日は 知り合いの先生と矯正治療について意見交換をする予定なのですが、時間があったら007「慰めの報酬」観に行きたいですね。 イギリスも大変なようですが・・・・。