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2008.09.30

夫婦でインプラント

1年以上前にご夫婦でインプラントの相談に来られた方がいらっしゃいました。

奥様の方は、総入れ歯でしたが、その違和感に耐えられないということで インプラント希望が非常に強かったのですが、他院で「無理です」と断られ続けてきたとのことでした。大学病院にも相談に行かれたようでした。

確かに殆ど骨は無かったケースでしたが、どんなケースも断らない私は引き受けることにしました。全ての上部構造(差し歯)を入れ終わるまで3~4ヶ月を要したでしょうか。難症例でした。

その後 メンテナンスにいらっしゃらないので少し気にはなっていたのですが、便りが無いのは元気な証拠ということで都合よく解釈することにしました。(その通りだったようです)

1年以上の時が流れ、先日 ご主人の方が突然入れ歯の修理に来られました。本来なら1年前に奥様同様にインプラント治療をする予定だったのですが、直前になり 怖気づいたのでしょうか、「俺は入れ歯でいいよ」となったのでありました。

あれから1年、フルインプラントでしっかりと噛めるようになった奥様と入れ歯のままを選択したご主人・・・当然ながら食事の内容、満足感も徐々に違ってきたはずです。

そしてついにご主人の口から「やっぱりインプラントにするよ」とのお言葉を頂きました。はい、そのお言葉、1年以上待っておりました。「頑張りましょう!」

続いてご主人の口から「その代わり 絶対に痛くしないと約束してくれ!」と。  そ、それは無理というもの・・・・・・でも 「先週のソケットリフトケース(上顎で骨が薄い場合)の患者様も先々週のソケットリフトケースの患者様も全然腫れなかったし、全然痛くないので痛み止めも飲んでない と言ってましたよ」 すると 多少嬉しそうに「本当?」とご主人。

「俺は痛いの 嫌なんだよ」  多分 みんなそう。

ご夫婦でインプラントを選択した場合と入れ歯を選択した場合、咬合力が全く違うので ご夫婦間の食事の中身が徐々に異なってくるのです。これは夫婦円満の為にもよくないですよね。

蛇足ですが、歯周病は感染症です。ということは 歯周内科治療も ご夫婦同時に行うことがとても大事ということです。

インプラントと歯周内科治療で夫婦円満・・・・となればいいのですが・・・・。