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2008.01.03

今年も宜しくお願いします

皆様におかれましては清々しい気持ちで、良いお正月をお迎えになられたこととお喜び申し上げます。  

松田歯科クリニックは 本日から仕事始めとなりました。

本年も松田歯科クリニックスタッフ一同 頑張って皆様の口腔環境の改善に努力して参りたいと思っておりますので どうか宜しくお願い致します。

以前もお話しましたが、歯周病菌はアテローム性動脈硬化症心筋梗塞などの冠状動脈疾患や細菌性心内膜炎 、糖尿病、低体重児出産・早産などへの関連が疑われています。また、肺炎、骨粗しょう症、腎炎、関節炎、発熱などへの関与も疑われています。

そしてこれには、サイトカインと呼ばれるたんぱく質がキーワードになります。

サイトカインは、生体内で免疫/生体防御、炎症/アレルギー、発生・分化(形態形成)、造血機構などの生体系で重要な働きをするタンパク質ですが、ホルモンのように産生臓器は明確ではなく、サイトカインの過剰産生が生体内で様々なトラブルを引き起こします。

実は、歯周病は日本人ににおいて最も大きなウエイトを占める慢性疾患でありますので、歯周病菌が慢性的に歯ぐき内で悪さをすれば、歯周組織のマクロファージやリンパからサイトカイン類が過剰産生され、血液中に入って様々な全身疾患に悪影響を及ぼします。

特に糖尿病とサイトカイン(TNF-α)の関係は顕著であります。

歯周病治療は、歯と歯ぐき のみならず全身の健康の為に非常に重要なことが内科の先生方にも認識されつつあります。そして糖尿病の改善などにおいて歯科と内科の連携が進んでいます。

松田歯科クリニックにおいて 歯周内科治療に用いられる アジスロマイシンは動物実験において 動脈硬化や心筋梗塞への有効性が報告されつつあります。

これは上記のように冠状動脈疾患への歯周病菌、そしてそれによって惹起されたサイトカインの関与を裏付けるものであると認識しています。

現時点では 未だエビデンスとして不十分、未解明なものが多いのですが、やがて歯周内科治療の重要性が多くの方に認識される日が来るものと確信しています。

そして松田歯科クリニックでは、多くの患者様の歯と歯ぐきの健康、全身の健康の為に今後も努力して参りたいと思っています。