本日も、お昼から奥歯2本のインプラント治療でした。 殆ど骨の無いソケットリフトケースです。 奥から2番目の歯に至っては、肉芽組織を除去すると もうシュナイダー膜が露出しているではありませんか。・・・・ すみません、ここまでは御理解できる方のみで結構です。
さて、私のブログを御覧になる頭脳明晰なる皆さんは 副鼻腔、若しくは 副鼻腔炎については漠然と理解できるのではないでしょうか。
副鼻腔は、上から順に 額の所の空洞を前頭洞 両眼の間の蜂巣状の空洞を篩骨洞、頬の空洞を上顎洞、鼻腔奥の頭蓋底にある空洞を蝶形骨洞 と言います。これらの総称を副鼻腔と言います。
副鼻腔は 何の為に存在するのかと申しますと 鼻腔や副鼻腔を覆う粘膜が吸気の洗浄を行ったり、体温調節を行っています。さしづめ 空気清浄機能付きのエアコンのような存在です。
そして私達 インプラントジストが常に戦っている副鼻腔がその中のひとつ 上顎洞であります。
歯の根っこの辺りから上顎洞までの間に 骨があまり無い状態だと インプラントの植立、固定に苦労をするのです。
上顎洞の粘膜(シュナイダー膜)を破らないように気をつけながら 上顎洞内にインプラントを入れていきます。 そして骨の誘導、再生を待ちます。
ハイ、こんなこと してます。
術後は患者様の協力も不可欠となります。 暫くの間くれぐれも インプラント部分で噛まないよう努力して貰わなければなりません。 頑張って下さいね、明るい未来の為に・・・。