私は、昨日 「第24回日本舌側矯正歯科学会 学術大会・国際シンポジウム」に出席するため 大阪「千里ライフサイエンスセンター」に行っておりました。
今回の主題は 「コルチコトミーの今と矯正歯科臨床」となっておりました。
コルチコトミー (歯槽骨皮質骨切除術) とは 外科的な矯正方法のひとつで 歯槽骨のうちの外側にある 硬い皮質骨のみ分断させることによって 歯を動き易くする方法であります。
特に成人矯正において 骨が緻密で 歯が動きづらい患者様に有効とされる方法です。
PAOO(Accerelated Osteogenic Orthodontics=加速骨造成矯正法)は、骨補填剤等の使用による歯周組織再生治療のことで 主に歯周病のある患者様の矯正治療に有効と思われます。
このような純粋な外科的分野に どれほどの矯正専門の先生方がいらっしゃるのだろう? と思っていたのですが、100名ほどでしょうか 立ち見も出るほどの盛況ぶりでありました。
「ディコルチ とか CTG とか インプラントの学会みたいだな・・・・」 私の独り言でした。
おそらく殆どの矯正専門の先生方にとっては 歯周外科専門の先生等に依頼することになる治療だと思われますが、 インプラント治療経験の長い先生、 ピエゾサージェリー の使用に熟達された先生であれば コルチコトミー、PAOO の治療自体は それほど難しいものではないと思われます。
私のところでは 「スピード矯正」の希望があれば コルチコトミー処置から舌側矯正治療まで一貫してやらさせて頂きます。 当院での 舌側矯正治療法は インコグニート となっております。
問題は 外科処置には 大なり小なり当然リスクがあるわけで そこまでして 早く矯正治療を終わらせたい という患者様が果してどれほどいらっしゃるのだろう? という素朴な疑問でありました。
いずれにしましても再生医療は 今を時めく分野であるわけですから 矯正治療においても そういう方向からのアプローチが今後増えていくのかもしれません。
再生医療ということで 骨補填剤について 最先端は話題をひとつ お話ししておきましょう。
現在 東京のスリー・ディー・マトリックス という会社において 自己組織化ペプチド技術 (米マサチューセッツ工科大学から独占実施権を取得) を応用した歯槽骨再建材が開発されつつあります。 米国では臨床試験も開始されました。 粘膜隆起材も開発されつつあります。
歯科再生治療、歯周病治療は もうすぐ新たなステージに入ることになると思われます。
紅葉狩り目的で 少しばかり京都のほうにも行きました。 時間がなかったので 今年は 「醍醐寺」と「東福寺」のみ行ってきました。
「醍醐寺」 下醍醐 屈指のビューポイント 「林泉苑」 まさに絶景かな!
慶長3年(1598) 「醍醐の花見」は 有名ですが、 秀吉は 花見ばかりでなく 「醍醐の紅葉狩り」も楽しみにしていたそうですが・・・・・。
醍醐山全山を寺域とする京都市内最大の寺院で、真言宗醍醐派の総本山 ということです。
巷は3連休ということもあって 今年の東福寺は 異常な混雑でした。
私が以前 このブログで 京都屈指の紅葉ポイント と宣伝したから? ・・・・ そんなわきゃないか。
通天橋は 混雑で身動きがとれませんでした。 多分 明日25日 日曜日がピークでしょう。
混雑の好きな方は 明日行かれてみては? 絶景は保障します。
清水寺は もっと凄い混雑なんだろうな?
さて 先週の土曜、日曜は 講演活動、学会活動がピークでありましたので 幾つかの会場を 車で移動したり、走りまわったり と多忙を極めておりました。
日本メタルフリー臨床歯科学会 金属を使用しない歯科医療を目指している学会です。 最近 当院では 金属アレルギーの相談が 非常に多くなっております。
国際口腔インプラント学会 学術大会 残念ながら多忙の為 懇親会には出席できませんでした。
前回 宣伝致しました 「東京形成歯科研究会 30周年 記念講演」ですが、私は 上述のとおり忙しかったものですから スタッフ 4名に行って貰いました。